洗濯機が壊れ、修理を諦めて新しいものを購入すると決めた時、多くの人が直面するのが「古い洗濯機をどうやって処分するか」という問題です。かつては粗大ゴミとして自治体に回収を依頼できましたが、現在、洗濯機は「家電リサイクル法」の対象品目となっており、その処分には法律で定められた正しい手順と費用が必要になります。このルールを知らずに不適切な方法で処分しようとすると、トラブルに巻き込まれたり、環境に負荷をかけてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。家電リサイクル法は、使用済みの家電製品から有用な資源を回収し、廃棄物を減らすことを目的とした法律です。この法律に基づき、私たちは洗濯機を処分する際に「リサイクル料金」と「収集運搬料金」を支払う義務があります。リサイクル料金は、メーカーや製品によって異なりますが、おおむね二千円から三千円程度。収集運搬料金は、引き取りを依頼する業者によって設定されるため、数千円の幅があります。では、具体的にどこに引き取りを依頼すれば良いのでしょうか。最も一般的で簡単な方法は、新しい洗濯機を購入する販売店に、古い洗濯機の引き取りを同時に依頼することです。家電量販店の多くは、新しい製品の配送・設置の際に、古いものを有料で引き取ってくれるサービスを提供しています。これにより、購入から処分までを一貫して任せることができ、手間が最もかかりません。もし、新しい洗濯機をネット通販で購入した場合や、まだ買い替えはしないけれど先に処分だけしたい、という場合は、いくつかの選択肢があります。一つは、その洗濯機を過去に購入した販売店に引き取りを依頼する方法。二つ目は、お住まいの市区町村に問い合わせ、地域の許可を得た収集運搬業者を紹介してもらう方法です。そして三つ目は、郵便局でリサイクル券を購入し、自分で指定の引取場所まで持ち込む方法です。この方法なら、収集運搬料金はかかりません。